眞心館学院(しんしんかんがくいん)はタイ古式ヨガセラピー協会(代表:月岡紗和氏)のスクール。
「タイ古式ヨガ療法」は、タイで「セン」と呼ばれている線を東洋医学の経絡(けいらく)に置き換えて勉強する。経絡を勉強するということはツボの勉強をすることにつながり、タイ式マッサージの中に含まれているヨガのポーズを分析しながら、受ける側の体調や身体の硬さ、症状によってヨガのポーズを組み込む。
このような、「タイ古式ヨガ療法」は、タイでは学べないそうで、日本の神戸市にある眞心館学院でしか学ぶことのできないらしい。だから、「タイ古式ヨガ療法」という表現は、この学校の卒業生しか使ってはいけないそうだ。さらにここからが重要だが、「タイ古式ヨガ療法」という表現は、ここのスクールが商標特許認可を受けているので、勝手に使えば、このスクールから損害賠償請求を受けることになる。もし、タイ古式ヨガセラピー協会が特許認可を受ける前から「タイ古式ヨガ療法」という表現を使っていた人がいたとしたら、その人には問題がない。既得権という権利があって、例外として使用を認められるからだ。
内容からして、何らタイ古式マッサージの考え方と変わっていない。このスクールで教えている講座は、「タイ古式マッサージ1デイレッスン」や「タイ古式マッサージ・ワットポースタイル」だ。自分のスクールでも「タイ古式ヨガ療法」と表現していないのに、商標登録しちゃうとは、すごく意味が不明だ。とてもビジネスライクなスクールで、タイを食い物にして自分だけ儲けようという感じが伝わってくる。
ちなみに、2005年にあった話だが、「ルーシーダットン」を商標登録しようとした日本ルーシーダットン普及連盟(代表:古谷暢基氏)が、タイ王国大使館をはじめ在日タイ人はおろか、タイにいるタイ人全員を敵に回した事実がある。この団体は、後になって、「ルーシーダットン」を普及させるために行った行為で決して独占する気持ちでやったわけではないと弁明している。それにしても、「タイ古式ヨガ療法」を商標登録するとは、タイ人を敵に回してタイ古式マッサージでビジネスしようとする考えだ。あまりにも浅はかな考えではなかろうか?
|