日本タイマッサージ協会の直営スクール。「学校の責任者が国家資格をもっている」というのがウリのスクールだ。代表は大槻一博氏で「タイマッサージバイブル~ワットポースタイル」や「タイマッサージ~微笑みの国からの贈り物」などの著書でおなじみだ。大槻氏は1981年東洋鍼灸専門学校を卒業し、あん摩・指圧・マッサージ師、はり師、きゅう師の国家資格を取得している。
先に述べたが、このスクールは日本タイマッサージ協会の直営であるが、この協会は「ヒーリングタイ」というサロンも直営でやっている。大槻氏はこの他にも、日本フォンジューン協会や、日本ルースィーダットン協会、太極治療院院長、体流法武術協会会長、武術と健康法の祭典実行委員長など、たくさんの協会を自らを作り、たくさん協会を持っていて、それぞれ直営でスクールをやっている。別の場所にあるのかと思いきや、スクールの場所はみな同じ武蔵小山なのだ。「もしかして?」と思ったが、やはりサロンも同じ場所でやっている。「どれだけ広い場所なんだ?ぎゅうぎゅうで入りきれないのでは?」と思ったが、なんのことはない奥さんと2人でこじんまりとやってる感じだ。
なんでこんなにたくさん協会を作る必要があるのか?ひとりの人が同じ場所でたくさんの協会をどうやって運営することができるのだろう?このあたりが少々疑問だ。
吾輩も知らべてみたが、「○○協会」というのは、誰でも簡単に名乗ることができる。個人で名乗ってしまえばそれでいいものらしい。われわれ一般の認識だと、「協会」というのは、世の中のため、人のため、業界のために、社会活動を行う団体をイメージしているが、中には、株式会社○○協会なるものもあって、「協会」という名称がついていても、単なる営利団体であることが多い。「○○協会」は何ら意味をなさないもののようだ。決して「○○協会」全てがダメだと言っているのではなくて、その「協会」が実質的にどれだけ社会活動を行っているかどうかにかかっているように思う。こちらの場合は、ホームページに「役員紹介」なるページがあるが、ワットポーの校長やオールドメディシンのシントーン氏が載っているが、すでに亡くなったシントーン氏までもが役員とはいったいどういうことなのか?単に有名人を加えて権威づけしたかっただけのだろうか?
まあ、細かいことは気にしないで、内容を見ていこう。2009年7月より、授業料を大幅に値下げしていて、受講スタート日の2ヶ月前までに申し込み・入金をすると早割料金が適用されて、一律3000円オフになるようだ。修了証は日本タイマッサージ協会が発行する。スケジュールはホームページで公表されるが、タイマッサージのほか、ルースィーダットンやフォンジューン体操なども入っている。
あん摩・指圧・マッサージ師、はり師、きゅう師の国家資格を持つ先生から習いたい人は、ぜひこちらで学ぶのがおすすめ。でもここでタイマッサージを学んでも、決して国家資格が手に入るわけではいのでご注意ください。
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