このスクールは、日本在住のタイ人、カンタノー・パラウェド氏と麻子夫人が主宰している。埼玉県上尾市郊外の宿泊可能な環境で、宿泊しながらタイ古式マッサージが学べる。まさに飛行機に乗らずにタイ留学が可能なのだ。
同時に4~6名様まで宿泊できるので、グループで申し込むのもいい。宿泊費は1泊あたり1000円。おかずは自分で用意しなければならないが、「お米」を無料で提供してくれるというのもタイ人らしい発想で面白い。自炊、台所設備があって、自由に使ってかまわないのだ。更に最寄りの駅や近隣のスーパー銭湯などへの送迎も無料でしてくれる。
パラウェド氏は、日本ヌアボーランスクールのバックボーンであるTTMA(NPO法人日本トラディショナルタイマッサージ協会)グループの講師として活動していた時期もあった。TTMAの渡邊聡一郎氏も彼の影響を受けているひとりだ。現在はパラウェド氏自身が考案したスコータイスタイルなるものを立ち上げて活動している。さすがにTTMA関連で活動していた講師陣の技術水準は高く、その中でも相変わらず、ハードでパワフルなスタイルの施術は健在だ。
パラウェド氏はタイのスコータイ出身で、バンコクスタイルやチェンマイスタイルがあるのに、スコータイスタイルがないので自分で作りたいと考えた。故郷に錦を飾りたいというわけだ。「痛くなけりゃタイマッサージじゃない」という考え方は、今後も一切曲がることはない。パラウェド氏は、日本に来て十数年。流暢とは言えないが、会話で困ることはない。
タイ留学が花盛りだが、多くのタイの有名スクール出身者もここで習って技術を向上させている。タイに行くより確実にレベルアップできる。 |