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ワットポースタイルの始まりは、1961年プミポンタイ国王が「タイマッサージは教えていないのか?」という一声で、ワットポータイ伝統医学校のプリーダ理事長が作ったスタイルである。 |
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チェンマイスタイルの始まりは1962年で、チェンマイにあるオールドメディシンホスピタルのシントーン氏が作ったスタイルである。 |
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タイ厚生省スタイルは、1985年にタイ・マッサージ復興プロジェクトが結成され、ピシットらの民間メンバーによって作られたスタイルである。 |
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タイ古式マッサージとして、広く知られている施術法は、誰もが簡単にできるように、1時間半~2時間程度で一般向けにまとめられたパッケージのようなものに過ぎない。 |
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バンコクにあるワットポータイマッサージスクールが90年代に入って教えたのは、誰もが覚え易く、単純で、平易で、安全な施術法としてパッケージ化したタイマッサージだった。 |
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ITM、ロイクロ、ワンディ、ニマンヘミン等チェンマイのスクールは、オールドメディシンの教師がそれぞれ独立して作ったスクールで、手技はどこもあまり変わらない。 |
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チェンマイの多くのスクールがやっているように、ティーチャーコースで学べば、日本に帰った後、タイ政府公認の修了証発行ビジネスができるようになる。 |
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タイマッサージがタイ政府の推奨するマッサージなら、その歴史は700年である。東南アジア地方に存在したマッサージなら、その歴史は2500年である。 |
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今は、ボディケアセラピストや国家資格マッサージの治療家もタイマッサージのテクニックを使って自身の施術に組み込んでいる時代だ。だから、いろんな施術の垣根が無くなってきた。 |
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スクールというものは、「卒業した生徒がどれだけの技術を身につけているか」によって価値が決まるもので、卒業生の技術レベルを見ればスクールの良し悪しがわかる。 |
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現在のタイ古式スクール市場は、金儲け目的の修了証発行ビジネスに成り下がっているところも多い。「タイ政府発行の修了証」をうたい文句にしているスクールには注意しなければならない。 |
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スクールによっては、講座ごとに勝手に初級編、中級編、上級編と名前をつけているが、その内容はばらばらで、上級編と言いながらも他のスクールでは基礎レベルの内容であることも多い。 |
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「このコースを学べば、90分間のマッサージができるようになります。上級編のコースを学べば、120分間のマッサージができるようになります。」のうたい文句は内容が薄い証拠でもある。 |
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タイのスクール運営者は、外国人向けのオプショナルツアーとは思っていないが、卒業と同時にプロにするとは考えていない。だから、スクールの意味合いが日本とは異なる。 |
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タイマッサージのムーブメントは、ヨガと同じように、東洋医学に興味を持った欧米人から火がついて、日本だけでなく世界中に広まった。 |
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本来のタイ古式マッサージは手順が決まっておらず、治療効果をあげるために、セラピストが瞑想しながら感性を研ぎ澄まして、クライアントとの間にエネルギーを交流させて行う施術である。 |
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タイ古式マッサージが整体やスポマサと違うのは、呼吸法や瞑想法を含んでいるからであり、同時にプラーナを使ったエネルギーワークとしての意味合いを持っているからである。 |
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タイ古式マッサージが「二人ヨガ」と呼ばれるのは、ストレッチのポーズのことだけでなく、それが瞑想を伴う呼吸法でもあるからで、それを身につけなければ施術者自身が健康にはならない。 |
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タイ古式マッサージは本来、治療効果を上げることのできる伝承医学だが、日本の法律ではマッサージ業として認められていない。 |
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タイ古式マッサージは今までもそうであったように、現在も進化を遂げていて、効果や考え方に応じてその流派スタイルはいくつも出現し細分化されるようになった。 |
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